プロ独女のライフハックブログ

BBA独女みつまるが「今」気になることを追いかけ綴る人生冒険日記

【経済ドキュメンタリー】GB#6:いつから葬儀・埋葬に大金がかかるようになったのか?

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もともとは葬儀や埋葬にそれほど「お金」は要らなかった。

近所の人や地域の人が協力してくれて静かに送りだすだけだった。

それがいつから立派な葬儀、立派なお墓が必要になり、

そのために大金を払うようになったのでしょうか?

 

 

ここ!

ここは私も昔からめっちゃ気になっておりました。

なんで、死後にあんなにお金かかるんだろう?

どうして墓石ってあんなに高価なんだろう?

どうして仏壇はあんなに豪華にする必要があるんだろう?

 

その答えが今回見えたよ。

攻めの経済ドキュメンタリー

ジャイアント・ビースト」

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第6話はこちら

 

死のお話

死のお話

  • メディア: Prime Video
 

 

今回は葬儀や埋葬に限らず

「世の中どうしてこんな何でもお金がかかるのか?」

という謎の答えがわかる秀逸な回だった。

 

 

リンカーン暗殺が葬儀・埋葬の形を変えた!

「200年前まで埋葬業はなかった」

という一言からはじまった。

 

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今のように「人の死」が商業化したのは

リンカーンの暗殺がきっかけだったという。

 

大統領暗殺のニュースは世界を駆け巡り

彼の死は人々の注目を集めた。

 

「死の商業化」のきっかけをさらに細かく追っていくと

リンカーン暗殺後に彼の死体に施された防腐処理だという。

防腐処理をされた遺体は葬儀列車にのせられ運ばれた。

リンカーンの眠っているかのような遺体の保存状態は人々の目に触れたことで

「防腐処理」が大流行したのだ。

 

この流れに葬儀業者が乗り葬儀場が全米に出現。

棺は有料で売られはじめ

墓石も有料に。

デザインが凝ったモノ、素材のいいモノはもちろん高価と

棺と墓石に「商品性」が生まれはじめる。

 

こうなる以前は

近所や地域の人の協力で埋葬地まで運ばれ

静かにお別れをするだけだったという。

何となくこれが自然な気もする。

 

アメリカは200年前から死の商業化がはじまったが

他の国はどうだろう?

ということでいくつかの国の葬儀・埋葬事情を見ていこう。

 

マレーシアでは30年前から商業化がはじまった

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マレーシアで死が商業化したのは30年前と

比較的最近の話。

 

マレーシアでは政府が非正規業者に墓地を運営させていて

人は亡くなるとこの共同墓地か庭に埋葬された。

 

ここに目をつけ30年前に

マレーシアで葬儀・埋葬・霊園事業をはじめたのが

こちら

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めっちゃ広大な土地に

葬儀・埋葬・霊園の死後ビジネスのすべてが揃っている。

各種宗教寺院やプロが防腐処理を施す霊安室

葬儀場に火葬場に納骨堂

そして定期的に僧侶による祈りがささげられている。

 

今回番組のインタビューに応えてくれたのは

孝恩メモリアルパーク2代目社長 フランク・チュウ氏。

 

彼の父は世界の様子を見たいと考え

当時まだ子供だったフランクを連れ

休暇に家族で世界を巡った。

その際、各国の墓地や霊園を訪れ

マレーシアに霊園をつくることを決めたという。

 

当時の墓地は政府管轄で埋葬専用だったし、

個人を盛大に送りだしたり偲ぶ習慣がなかったのだと彼は語る。

でも今ではその習慣が根付いており

100以上の霊園がマレーシア中にあるという。

 

30年で死にまつわる文化がガラッと変わったのかぁ。

葬儀費用は最大で1万ドルだってよ。

 

ドイツにはスタジアム横にサッカーファン専用墓地がある

資本主義、商業化

その先進国ドイツ

死に関するビジネスでもやはり進んでおります。

 

死後は家族よりも仲間と一緒

好きなモノに一直線

そんな感じで個人主義も進んでるようです。

 

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クラブロゴが刻まれた墓石に2人で1つの墓に入るなら

費用は1万5000ドル程

 

同じクラブのファン同士20人で1つのお墓に入れるバージョンもある

こちらは1人4000ドル程

 

家族と同じ墓じゃなくていいの!?

 

ってビックリしたんですけど

死後は自由に楽しみたいってことっすかね。

確かにどこで誰と埋葬されようが自由でいいのかも。

感化される私(--)

 

派手にお金をかけて葬儀をする香港

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次に番組ホストのカルが訪れたのは香港

道教」の葬儀事情を探るためのようです。

 

こちらでは

「死者に持たせる紙でできたお供え物」がある

これがまた人々の想いを刺激するんですよ。

 

死者に持たせる紙でできたお供え物の習慣

 

既製品もたくさん寺院近くの店に売っていますが

カルが訪ねたのは

オーダーメイドで紙張子のお供え物をつくる職人の工房。

 

これが驚きのお値段なのです!

カルが実際にオーダーしてつくってもらってみた結果

  • ブルドックみたいな犬
  • wi-fi
  • 応援しているチームのユニフォーム
  • お財布

確かこの4つで2000ドル!

しかも値段の決め方も

「3日かかったから2000ドル」

こんな感じで言い値で決まるらしい(^^;)

 

この紙のお供え物はどんな意味があるかというと

【本来】故人が現世で叶えられなかった夢を叶えてあげるためのもの

例えば:大きな豪邸を望んでいた故人なら家形の紙のお供え物

 

【今は】叶えられなかった夢をかなえてあげるというよりも、こちらの世界から死者の世界への贈り物の意味合いが強いんだって

例えば:あっちの世界で住居に困らないように家型のお供え物

    あっちの世界で食べるものに困らないように好物を模したお供え物

こんな感じ

スマホやテレビ型の紙製のお供え物もあるよ。

 

死者のために借金して葬儀をする中国人も

お供え物は葬儀の時に燃やすので灰になる。

でも、このお供え物に込められた意味が

いつしか「故人を思う気持ちの大きさ」を

表すようになってしまい・・・

 

死者のために借金をして葬儀をする中国人も珍しくないという。

しかも返済に10年かかることも・・・・

 

故人もそこまで望んでいないんじゃないだろうか。

故人は生きている家族の幸福を願っているような・・・

 

ここにきて私は気が付くのです。

こういった「いくらお金をかけたか」が

その人を思う気持ちの大きさを示す・・・わけねーだろ!?と。

 

資本主義・商業化のいきすぎで

金額が人の心を表現する物差しになってるの異常じゃない?

そもそも亡くなった人ヘは「感謝」の気持ちだけで送り出せばいいような。

 

ここにきて私の中に

グローバル経済=ジャイアント・ビーストの正体が

見えてくるのです。

すべて人の幻想???

グローバル経済の中でのモノの価値って人の妄想??

というか本質が抜け落ちている??

 

そんな混乱する私に

「本質は何か?」を教えてくれる人が現れた

そもそも、故人とお別れするのにお金は必要なの?

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カリフォルニアの山地に暮らす彼女の「自然埋葬」の話は興味深いよ。

私は特に彼女の

「今の死は資本主義的過ぎる、世界中アメリカ文化の悪い点を見習っている」

この言葉で「!!!」となった。

 

死者にお金を使うことが愛情表現になっている

 

お金を払い業者に依頼し立派な葬儀と埋葬をすることで

故人への愛情を示しているが

本来、業者に任せていることを家族が自らの手で行うことで

故人との別れの儀式となっていたはず。

 

このことに彼女が気が付いたのは

今の仕事をはじめる前に火葬場で働いていた時だといいます。

“やかれる故人の側にはスタッフの私しかいない”

ということに、ふと気が付き

更にそこから

“死や葬儀に関わることを社会が推奨していない”

と気が付いたそうです。

 

いつからかあらゆる人間の活動に「専門業者」が現れ

全部彼らに任せて、お金を払うことが「普通」になった。

普通っていうより「当たり前」という感覚に近いかも。

 

あまりにも人間活動が細分化され商業化された結果

「自分ではやり方がわからない」とこが増え

専門業者はどんどん商品・サービスを複雑化・専門家させ

高額にしていくという流れ・・・危険な予感。

 

人間のひとり一人の生きる能力が

グンと落ちて、どんどん落ちていって

社会はどんどん複雑になって

「専門家や専門業者」に金を払ってお願いしないと

生きていけない加減も加速しているのか、もしかして。

 

とんでもない流れに乗せられてるってことか!?

 

だいぶ複雑な気持ちになりましたが

グローバル経済というものがどんどん人間を飼いならし

奴隷にしていく姿を見ることができた気がします。

 

次回第7話は「お金って紙くず?」っていう

更にげっそりする話題に攻め込んでいきます。

 

では、また~☆

 

 

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