どうも、グローバル経済の闇に迫るドキュメンタリー「ジャイアント・ビースト」が
面白すぎてシリーズ化希望のBBA私です。
インタビューに出てくるのが「全員本物」てのもしびれるぜぇ
第5話は「偽物が経済を脅かす(そして発展もさせる)」
というタイトルで偽札からグイグイせめております。
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アメリカのシークレットサービスの設立裏話
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国家を混乱・破滅に導くための「偽札」でインフレ
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2016年インドの「廃貨」政策
と見てきましたが
今回はEUの偽札対策から
とんでもない展開に!
でも、偽物と人の虚栄心
しっかり見つめ直すきっかけにもなるよ。
- EUの偽札対策は逆転の発想?!
- 神経科学者提案「人が判別しやすい貨幣デザイン」
- 神経科学者が最終的に提案した大胆な紙幣デザイン
- 超シンプルデザインの提案を受けたEU側の反応
- ホログラムだけの紙幣にしたら・・・
EUの偽札対策は逆転の発想?!
番組ホストのカル・ペンが次に訪ねたのは
スタンフォード大学の神経科学者:デイヴィッド・イーグルマン博士の研究室
2013年に欧州中央銀行に雇われ
偽造の難しい紙幣の開発に従事した人物
偽造が難しい高度な技術
という視点から
銀行や専門機関で発見される前に
一般の人たちが偽札の判別を簡単にできるように
するにはどうしたらいいか?
という方向に向かいだした。
そこで神経科学が必要ってわけ
「必要なのは感覚代行と脳の可塑性の知識」
神経科学者提案「人が判別しやすい貨幣デザイン」
では、どういった紙幣デザインにすれば
人は本物と偽札の間に違和感を感じ
見分けやすくなるのでしょうか?
人は意識したものしか
じっと観察することはないので
本物の正規紙幣と偽札の間に
人の感覚に訴える「違和感」が生まれないと
偽札は人から人へ流れていってしまいます。
①すべての紙幣を同じサイズにすること
これは「大きさの感覚」でサイズ違いの偽札が紛れ込んだら
すぐにわかるためにだそうです。
私個人的にはこの意見は紙幣同士の種類の見分けが
感覚的に行なえなくなるので不便さも感じるのですが
どう思いますか??
正しく生きる側の利便性も偽札製造者に圧迫されてしまうとは・・悔しいです(;;)
②透かし部分は建物よりも人の顔
これは私も納得したのですが
人の感覚では「人の表情のちょっとした差」には敏感で
建物などの物体では多少の差異があっても気にならないそうです。
紙幣の透かしにいれる人物も
神話の女神などというような存在よりも
実在した誰もが顔を思い浮かべられる人物がいいそうです。
確かに、これは大きくうなずいちゃいました。
③余分な情報が多すぎるとダメ
そもそも紙幣のデザインが複雑すぎる
と、デイビッドは言います。
人間の感覚では
情報が多いほど差異に気が付かなくなるんですって。
確かに・・・デザイン的にごちゃごちゃしていると
細部をいちいち見たりしないで
全体のデザインで「これだよね」ってなっちゃう(^^;)
実際に番組ホストのカルが手渡され
違いが見抜けなかったテスト紙幣も・・
※ジャイアント・ビースト#5より
ホログラムに注意してみれば
一発で違いが見抜けたはずなのだ。
神経科学者が最終的に提案した大胆な紙幣デザイン
以上の3つの提案を踏まえて
神経科学者デイヴィッドが最終的に提案した大胆な紙幣デザイン
※ジャイアント・ビースト#5より
政府が大金をかけた安全対策である
「ホログラムだけ」くらいシンプルにした方が
偽札の混入を防げるというのだ。
う~~~ん
どうでしょう?
逆に偽造しやすく思えるんですけど。
あとね、私がこの提案を聴いて思ったのは・・・
この提案を聴いたEU側の反応と共に書きたいと思います。
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超シンプルデザインの提案を受けたEU側の反応
神経科学者デイヴィッド氏曰く
「提案の内容にEUも賛同したが、実現はしなかった」
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どうしてか?
デイヴィッド氏はこう述べています。
「美しい貨幣があると、国の威厳を保てるから
どんなに実用的でもホログラムだけにはできないんだ」
はっ?!
政府の虚栄心が紙幣のデザインに影響してるっていうのか!?
ってカルは驚愕していました。
確かに国の威厳は関係あるかも
その国の最高技術が詰まった印刷ですもんね。
でも、いやらしい思考の私は思うのです。
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ホログラムだけの紙幣にしたら・・・
私は「美しい貨幣があると国の威厳が保てる」というのは
実は半分嘘だと思っています。
貨幣が複雑で美しいデザインであるが故に
「ただの印刷された紙きれ」を
人々がとても価値のある物と信じられているわけで・・
ホログラムだけの紙幣なんてつくった日には
「あれ、紙幣って・・・ただの紙きれじゃない??」
ってみんなが気がついちゃうからじゃないでしょうか。
紙幣としての威厳がなくなるからじゃない??
あなたはどう思いますか?
と、まー私のいやらしいヨミは置いといて
この貨幣を危険にさらしても見栄を張りたい政府や国の気持ち・・
これがお金がなくても自分をよく見せたい人々が
偽ブランドで自分を装飾することと同じだと・・
番組はさらに偽物市場の闇に迫っていくよ。
次回は世界の偽物市場の25%近くを占める
「香港」から話が展開していきます。
では、また~☆