プロ独女のライフハックブログ

BBA独女みつまるが「今」気になることを追いかけ綴る人生冒険日記

【量子論への寄り道】90: 反対、異をとなえるなら「反論」を

さすが物理学者ですな、量子論が説く「自然のあいまいさ」に対し

アインシュタインたちはしっかり「EPRパラドックス」論文で”反論”しております。

無知な私に量子論の世界をやさしく案内してくれる1冊(おすすめ)

 

 

アインシュタイン量子論に対し、反論する(論破する)為に、当時研究所にいた2人の学生と連名という形で1935年に発表した論文

EPRパラドックス

E・P・Rは3人の名前の頭文字からとったんだよ~

アインシュタインの「E」が先頭にあるね~連名において順番も大事やから~

このパラドックスは、「ミクロの物質が持つ”スピン”の性質」に注目して書かれたもの。

とうことで、まずはここで取り上げられている「スピン」の性質についておさえていきましょうぜ~

アインシュタインたちは、

”スピンしていない1個のミクロ粒子が壊れて スピンしている2個のミクロ粒子が発生する”という状況を考え、

この時、発生した2つの粒子のうち1個について、「スピンの方向」を観測してみる。

そうすると、粒子の進行方向に対して

  • 右回りのスピンになっている確立 50%
  • 左回りのスピンになっている確立 50%

であることが確認される。

だけではなく、「壊れてできた2個のミクロ粒子のスピンの向きは必ずお互いに逆になる」ことも決まっている。(=スピンの量は保存されている為)

 

もともとスピンしていない1個の粒子(スピンの量=0)と、その粒子が壊れてできた「2個の粒子のスピン量の和」は同じ(0)になるので、スピンの向きはお互いに打消しあうようなものになる(相殺)わけですな。

 

この「スピン量の保存」は確かめられている事だそうっす。

こうした「スピンの性質」を踏まえて、アインシュタインたちは、こう考えたのです。

”この壊れてできた2個の粒子「A」と「B」がそれぞれの方向に飛び続けている”という状況に於いて

『2個の粒子間の距離が一光年(約10兆km)になってから粒子Aだけ、スピンの方向を観測した』場合、どういうことが起こるのか?

 

さて、あなたは どういうことが起きると思いますか?

あなたが観測した途端に「A」のスピンの方向が決まるのでしょうか?

それとも「A」が発生と同時に決まっていたスピンの方向を観測により覗きみたのでしょうか?

その時「B」はどのように見えるのでしょうか?

まずは、自分で思考実験に取り組むことが大事ですもんね~

 

(つづく)

 

 

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