プロ独女のライフハックブログ

BBA独女みつまるが「今」気になることを追いかけ綴る人生冒険日記

【深夜映画部】「ペイ・ザ・ゴーストハロウィンの生贄」~ハッピーエンドに見えて・・後からゾッとくる

お題「最近見た映画」

ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄(字幕版)

ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄(字幕版)

 

どうも~酒と本と映画好きなプロ独女みつまるです。

今日の深夜映画部日記もネタバレ満載で飛ばしていくので

まだ見ていない方は是非先に見ておいてほしい。

 

 

今日の映画はニコラス・ケイジ主演のホラー作品

「ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄」です。

 

 

 

怖くもグロクもないので怖がりの人でも大丈夫だよ(^^)

息子を愛する父親の奮闘記です。

 

あとあらゆるホラー映画の名作のエッセンスが

ちりばめられているので

どのシーンにどの映画のパロがあるか探すのも楽しいです。

 

ただ、全体に家族愛とか息子を愛する父の奮闘記ドラマであり

ハッピーエンドなのですが

「めでたし、めでさし」後にさしこまれたワンカットシーンが気になって

よーく考えてみたら、とてつもなくゾッとする話であり

まったくめでたくないという落ちが!!!

 

 

父と息子や家族にフォーカスするとハッピーエンドで

映画の世界全体をひいてみてみるとゾッとする終わりになっております。

2つの視点で見ることで2つの愉しみ方がある映画です。

 

 

では気になった点も含めて感想日記いきま~す。

 

 

ハロウィンの日に消えた息子を必死で探し続ける父親

 

大学教授の父親マイク(ニコラス・ケイジ

忙しい父親に理解を示す幼い息子チャーリー

そして妻のクリスティン

 

マイクは仕事で忙しく

なかなか妻と子供との時間を取れずにいた。

 

チャーリーは何かが自分に迫ってきていることに気がつきはじめていた。

 

ハロウィンを楽しみにしていた息子チャーリーと

夜に近所のハロウィン祭り会場に行ったマイク。

アイスを買っている間に手を繋いでいたはずの息子チャーリーが

姿を消してしまった。

 

必死に探すがチャーリーは見つからないまま

1年が過ぎた。

息子から目を離した夫がゆるせない妻と

罪の意識にさいなまれる夫・・・二人は別居していた。

 

この1年マイクはずっと息子のゆくえを探していた。

街中にポスターをはり

警察に出向いては刑事にいろいろ相談したり

自分でもこの地域で起きている行方不明事件について独自に調査したり。

 

そんな中でマイクはあることに気が付いた。

ハロウィンの日に行方不明になった子供達だけ

発見されないのだ。

他の日に行方不明になった子供たちはその後ほぼ発見されるが

ハロウィンの日に消息を絶った子供達だけ発見率が著しく低いのだ。

 

 

そして再びハロウィンが近づいてきたとき

マイクは息子の気配を感じるようになる。

チャーリーが助けを求めているようだった。

 

 

「Pay the Ghost」と言って消えた子供たちの謎

 

ここから一気に謎解きホラーがはじまっていくのです。

色々な名作ホラーの「あのシーン!」的な映像も満載です。

 

はじめはマイクの「息子の気配を感じる」という話に耳を貸さなかった妻ですが

ある夜、彼女もチャーリーの気配を感じる出来事に遭遇します。

 

そこから夫婦で息子の行方さがしへ。

マイクは息子の声を聴き

その後バスに乗る息子の姿を見て追いかけて

ある廃墟に行きつきます。

 

そこの壁に消える前に息子が言った言葉が書かれていました。

「Pay  the Ghost」

息子と同じハロウィンの日に行方不明になった子供の親に

話を聞きに行くとやはりこの言葉を消える前口にしていたという。

 

2年前に子供が消えた父親に話を聞くと

1年後のハロウィンに子供の気配を感じたが

それ以来まったく気配も消えてしまったという。

 

「Pay the Ghost」を「幽霊への借りを支払って」

と訳している人が多いのですが

私は勝手に「代償を払って」と心の中で訳していました。

 

Ghostとは誰のことで

払うものは何なのか?

 

だんだん事件が見えてきたところで妻の提案で霊能者を読んで

チャーリーが何を伝えようとしているか聞いてもらうことに。

 

ところが!

窓からやってきた「そいつ」に霊媒師は吹き飛ばされ

体中から丸焦げに焼かれてしまいます。

※この辺「死霊館」とか「ジェーンドゥー」っぽい

 

 

ハロウィンとケルトの魔女

 

何かに憑依された妻の姿に唖然としながらも

「ここは寒い、パパ助けて」というチャーリーの言葉を聞く。

が次の瞬間

妻が自分の腕をはさみで刺し血だらけなことに気がつき

慌てて手当をすると妻の腕にケルトの魔女の紋章が彫られていた。

 

 

ハロウィンというのは

もともとケルト文化からきているようで

日本で言う「お盆」のように亡くなった家族がかえってくる日なんだって。

ハロウィンの日は「あの世とこの世の壁がなくなりつながる日」故に

悪霊たちよけにお化けの仮装やカボチャのランタン飾るんだそうだ。

 

ケルト民族・ケルト文化というのは

秘密に満ちている部分が多いようです。

自然を崇める信仰は日本の八百万の神文化と通じるものがある。

日本にも独特な祭りが代々残ってように

ケルトの伝統的な信仰や儀式が

異文化の人から見れば異質で魔術的に見えてもおかしくはない。

 

 

だんだんハロウィンの日に子供がいなくなる真相に迫るマイク。

大学の同僚ハンナの協力とハロウィンの集会に集まるアイルランド人に

話を聞くことでわかってきた。

 

 

400年前にニューヨークになってきたケルト移民たち。

当時インフルエンザが流行り多くの死者が出たことで

恐怖を感じたニューヨークの人々は

ケルト移民の1人の女性を「魔女」と決めつけ

「魔女の黒魔術のせいだ」と思い込み彼女とその子供たちを縛り上げ

火あぶりにして殺してしまった。

 

しかも、子供たちを先に火あぶりにし

その焼かれる姿を母親に見せてから

母親にも火をつけたという残忍ぶり。

 

その時、焼かれながら母親が叫んだ。

「復讐してやる」

毎年3人お前たちの子供を奪ってやると。

 

ここでやっとGhostと払うべき代償が見えてきた。

更にアイルランド人の女性が教えてくれたケルトのハロウィン話では

  • あの世とこの世がつながるのはハロウィンの夜だけ
  • 毎年3人子供が老婆の魔女によって連れされられる
  • 前年に連れ去られた3人だけは翌年のハロウィンで戻れる可能性がある

と聞きタイムリミットあと2時間なので

繋がる壁を求めあのチャーリーの気配を追って

たどり着いた廃墟に急ぎ向かいます。

 

途中、魔女の使いの鳥に邪魔され

のっていたタクシーが衝突事故を起こし

運転手が亡くなり、妻はケガし

マイクも額をきるケガを負います。

 

妻に促され

救急隊員の呼び止めを振りきり

廃墟に向かうマイク!

 

 

死者の世界に息子を助けにいくニコラス・ケイジ

 

ここからは一気に「あっちの世界」での話に!

父親はどうやらあっちの世界にも行ける人のようです。

 

あっちの世界でのいろいろの中で

印象深いのは

ちょっとだけ

「あれ、これ・・・ハリー・ポッター先輩んとこのディメンターじゃない?!」

「あっでも白いから精霊バージョンかな?」

ってシーンがあります。

 

なんかね、

細かく見るといろいろな映画の「あのシーンじゃない?!」がたくさんあるよ。

 

何だかんだでパパが頑張って

息子チャーリーと

チャーリーと同日にさらわれた2人の子供も

助けてこっちの世界に無事帰ってきて

家族抱き合って「おしまい」です。

 

もうね、ニコラスケイジが「息子を愛する父親」似合うのよ。

あの目ね、あの目。

いいパパの目をしているわぁ。

 

 

最後の最後のハンナのシーンで気が付いてゾッとしたこと

 

普通に見てれば

家族愛の勝利でありハッピーエンドなのです。

 

でも、

もともとゴーストとなった魔女にされた母親もその3人の子供たちも

無実であり救われていないところが気になる・・。

という点もあるのですが

更に気になったのが「めでたし、めでたし」後の

協力者ハンナの転落して串刺しになった死体と3羽の黒い鳥のアップが

映し出された本当の最終カットなのです。

 

なんでこのシーン入れたの?

そこで気になって考えて見たら

チャーリー含め3人の前年にさらわれた子供たちは

とりもどしたのですが

映画をよーくみると3人の大人の命が奪われているのです。

 

  • 1人目~霊媒
  • 2人目~タクシーの運転手
  • 3人目~大学教授ハンナ

 

あの親子にかかわった3人の大人が亡くなっているのです(><)

 

めっちゃ回収してるやん!

つまり取り立てからは逃げられないんですよ。

しかもゴースト自身が無実で無関係のことで火やぶりにされているので

払う代償になるのも無関係無差別で命持っていかれるようです。

 

子供の場合はさらって「あっちの世界」で生かしておくようですが

大人の場合は命をその場で奪うようです。

 

 

父性愛も母性愛と感じく尊い

 

インシディアス (字幕版)

インシディアス (字幕版)

 

インシディアスを観た時も思った。

 

dokujyolife.hatenablog.jp

 

 

息子をさらわれたお父さんが「あっちの世界に迎えにいく」話

多くない?!

たしか・・・ポルターガイスト

お兄ちゃんが最後助けにあっちの世界にいったんだっけ?

 

父性愛も母性愛と同じくらい尊いと思えるわ。

インシディアス」の場合は

奥さんやおばあちゃんなど女性陣に

「あなた小さい頃向こうの世界に行ったことあるんだから行ってきて」

って半ば強引に行かされてた感はあるけども。

それでも凄いよ、パパ!

 

 

父の愛と母の愛を信じられたら

結構世の中を強く生きていけるもんさ。

絶対に自分の味方でいてくれる

強い存在って心強いよね。

 

 

ケルト文化に興味が湧いてきた私です。

では、また~☆

 

 

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