もの凄く具体的に記されていますが
これが「術者の能力次第」な方法なのか、
儀式故に形式にのっとってやれば誰でもできることなのか、その辺は不明です。
そのため、訳あって閉ざされている扉ですから興味本位で真似するのは危険かと。
では、トートがどのように「アルル(アアル)の女」を呼び寄せたのかを
聴いていきましょう。
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用意するもの
- 蛇状のドラム(?)
- 紫と金色の衣
- 銀の冠
- 辰砂で描いた円
どれも準備するのが困難かと思われます(^^;
ちなみに「辰砂」とは、硫化水銀から成る鉱物で別名「賢者の石」だってよ~
日本画用の絵具で売ってる!?
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真っ赤な石なんですな、それを砕いて砂にして円を描くのかぁ
金・銀・紫・赤(血のような赤)…これらの色合わせにも意味があるんでしょうね。
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そして、辰砂の円(結界~魔法陣)に入り
”両腕をあげ、境界を超えし界への道を開くべき祈願を叫んだ”
”各々の座にいます、アルル(アアル)の主たちに叫んだ”
と、トートは語っております。
「各々の座」「アルルの主たち」
アルル(アアル)界も主ってのは「ひとり」ではないのですな。
~祈願のことば(呪文)~
『二水平線の主たちよ、三重の門の監視者たちよ、
(中略)
しかり、御身アルルの暗黒王子よ、ほの暗く隠れし諸門を開きたまえ。
御身が幽閉せし彼女を解き放ちたまえ。
(中略)
その名をわれが知り唱え得る御身たちが秘密の名に依りて、
聞きて わが意図に従いたまえ』
ここで、辰砂で描いた円に炎をともし
ここからは「超越界たる空間諸界に、彼女に呼びかける」のです。
なんか、アルルの暗黒王子とか
その名をもって従わせるところとか、まるでエクソシスト!!
どうもアルル界の主たちって「悪魔」っぽいんですよね。
影の偉大な力の者らって感じなんでしょうか?
トートの唱えた「ことば」に、たくさんの重要な鍵が隠されている予感しますね。
(つづく)