「誓約」の場面の不思議に盛平氏も何かを感じておられたのか…
古代日本の叡智に触れ、神人だった頃の日本人の血と智の覚醒を願ている私です。
んで、身体のカムアマ構造を知り、本来の肉体の力を引きだす鍵を探して「合気道の祖・植芝盛平」氏が説く世界を覗きこんでおります。
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「物実(ものざね)」とは、事象の種となるものであり、「エネルギーに変容を促すもの」だってことですが その本質が描かれている古事記の「誓約」の場面を一度読んでみて欲しいっす。
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今後、「古事記の解読」の方で追っていきますが、その前にサクッと触れておきますと
- 「誓約」とは天照大御神と速須左之男命とによって行なわれた「事の真意を天に諮る神卜」の様なもの
- 二柱の神はお互いに相手の身に着けていた物を天の真名井の水で漱ぎ、口に入れ噛み砕き、それを吹き出した時の狭霧から生まれ出たモノで相(真相)を視る
- 「誓約」によって五柱の男神(天照の子神)と三柱の女神(スサノオ命の子神)が生まれた
こんな感じの出来事(場面)なのです。
んで、問題はその生まれた子神たちの生成過程とその親子縁なのです。
私ははじめ「スサノオ命の伊吹(息吹)から生まれた五柱の男神」は当然、スサノオ命の子神なんだろうと思っておりました。
ところが、天照の言葉でしっかりと、スサノオ命の伊吹(狭霧)から生まれた五柱の男神は「我が物に依りて成りませる、故に我が子だ」と宣言されているのです!
つまりですね、神の息吹は造化のエネルギーであり「生命・体」を与えますが、その生命・現象の根源(本質)は「物実」の方にあるというのです。(ここ重要!)
天照の身に着けていた勾玉+スサノオ命の伊吹によって成った神というのは、天照の系統に属する神(天照の縁)ということになるのです。
ここで「天照の系統(血縁)」か「スサノオ命の系統(血縁)」かということは、この後の日本国(日本人)にとって非常に重要な意味を持ちます。
それに、この「誓約」で生まれた三女神と五男神が日本人(日本民族・各一族)の祖神となっているのです。
「物実」の重要性が充分にわかったところで、
この話で盛平氏が指摘する「更なる重要ポイント」があります。
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この「誓約」の五柱の天照系の男神の生成に於いて「むすび」の働きをしているのがスサノオ命だというのです!!
この意味を充分に噛みしめながら、明日のつづきへどうぞ。
(つづく)