私は個人的に勝手に日常を修行にしているので
師といえば今のところ「武士道」著者:新渡戸稲造氏だけですが
武士道の中の「教育」「教師」に触れた部分を読んで
「なるほど」と思ったことが。
近年の日本の「教育」「教育現場」で目にする、耳にするニュースは
暗い話ばかりで・・私も実は心配しております。
私たちが小中学生の頃よりも
教師の立場は弱いモノになっている気がしていたんですよ。
盲目的に教師に従うのも
独裁者みたいな教師を生むのでしょうけど。
とかく学校という
特殊な世界・社会では
閉じた空間故に人も人間関係も
倫理道徳観も色々と歪みやすい。
志を持った教師の方々が
その想いを全うできる環境を得られるように。
子供達の好奇心や希望や可能性が広がるように。
と思いながら
武士道を読んでいて
「やっぱりここだよな」と思うので
ここに「教師とはどんな仕事でどんな人なのか」
学んだことを書いておきます。
武士道によれば
「教師の受けた尊敬は極めて高かった」とある。
「誠」のところでも触れましたが
ビュー・ブラックが言うように
正常な良心はそれに対して要求される高さまで上がり、
それに対して期待された水準の限界まで
たやすく落ちる。
とあるので
志の高い教師に人々が高い尊敬の念を持って接する時
教師もまたその期待に応えるように
「周囲の尊敬の念にふさわしい自分であろう」とするんでしょうね。
単純なことのようで
とっても大事なことの気がします。
当然ですが「教えてもらう側」も
学ぶ姿勢と教師への尊敬を持っていないと
よき教師によき導きを得ることはできない
というわけです。
まさに作用反作用の法則!
この世界は非常にシンプルな法則で動いているのかもしれません。
「武士道」で書かれている「教師」の記述
教える者が
知性ではなく品格を
頭脳ではなく魂を
ともに磨き発達させる素材として選んだ時
教師の仕事は神聖なる性質をおびる。
ここでは私は「学校の先生」を思い浮かべて書きましたが
「人に教え導く人」はみんな「教師」ですね。
私は学ぶ立場ばかりなので
いつか教える立場にもなってみたいなぁ
では、また~☆
武士道 Bushido: The Soul of Japan【日英対訳】 (対訳ニッポン双書)
- 作者:新渡戸 稲造
- 出版社/メーカー: IBCパブリッシング
- 発売日: 2008/05/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)