日常を修行にしているので、茶道の門をたたくということではなく
自宅でお茶を飲む時間を「自分の茶の湯」にすることにしました。
「とりあえずお茶を入れる」という雑な仕草から
「この時間、この空間は私の茶の湯さ」というつもりでお茶を味わうだけ。
実際は本当に茶道を習うのが一番いいようですが
私の場合は日常を修行に利用していきたいので
お茶を飲む時(急須と湯呑)に自室を「茶室」と思うことにした。
私の尊敬する本の著者の方々も
その本の中で茶道に触れていたので
間違いなくためになるようだ。
私のように「自宅・茶の湯」修行に入る方のために
新渡戸稲造氏の「武士道」から得た
「茶の湯」のエッセンスをここに記しておきます。
「茶の湯」のはじまりと基本
茶の湯とは
瞑想+喫茶の風習からはじまった
精神修養の実践方式ですと!
つまり「瞑想+茶」なのだ。
瞑想に動作が加わり、茶を飲むことで
全ての五感と五官が調和し、心・精神・脳までも!
心と精神の平静を体感すること、
その感覚を持つことで
どんな時も自分の心身、指先の感覚までも
自分でコントロールできるようになるという。
茶室は俗世界とは別空間「空」
たぶん禅でいうところの「空」の空間なんだろうと
自分が何者でも、何を持つ者でもなく
「ただただその空間に在る」ことだけを前提とした空間。
千利休の茶道では
あの茶室の狭い入口をくぐったものは
皆、茶室内では「ただの人」であり
身分など関係なく平等とされたそうな。
たぶん皆が「ただ存在している」だけであり
「平等」という意識さえない空間なんだと思う。
茶室が離れだったりするのも
外の世界と分けるためだったのでしょう。
自宅で茶室をつくる場合は簡単です。
できるだけ綺麗に部屋を掃除したり片づけて
テーブルなり敷物で空間を仕切り
その空間だけは自分の聖域にすべし!
あとは外の世界と別空間と思い込んで
静かに優美な所作でお茶をいれ
お茶をゆっくり味わうだけ。
優美な所作を意識するなら
ドリップコーヒーでも紅茶でもいいはず。
ただし、お酒はやめましょう(※茶の湯の時間はね)
今日からできることから、形からはじめる
行動や環境や五感で感じる情報で
自分の心も精神も創られていく。
ということは
形からはじめるのも大いに結構なことなのだ。
お気に入りの敷物や
お気に入りの湯飲み茶わんやカップ
お気に入りのお茶菓子を
用意してはじめればいいのさ。
自分の茶の湯用の
「お茶セット」を100均やホームセンターや
近所の陶器店で用意してもいいしね。
では、また~☆
次は「礼」のゴールについてです。