今日はこの世界を生き抜くために最も大事なルールを確認していきましょう。
みんなうすうす現実社会の実情から気が付いているけど
理想論を信じ抜きたい感情から認めたくないルールを統計や研究データで確認。
ここのね、ルールをしっかり押さえておかないと
そもそも何やっても「敗者」にしかならない仕組みになっていますから。
NGTの事件で話題になったあの子が言っていた
「真面目な人が成功するんじゃなくて、うまくやった人が成功するんです」
この言葉が本当なのか?
統計データから見ていきましょう。
理想論や個人的な善悪の感情は置いておいて
まずは「現実」を確認。
人の本音は行動に出て、その行動が起こす変化が結果ですから。
感情ぬきに観察すれば「この世界に生きる多くの人の本音の傾向」が見えてくる。
自分にとってショックな現実でも
それをこの世界の無数にあるルールや法則の1つだと
思えばいいのです。
ルールさえわかれば、自分がこうありたいと思う「いい人」のままでも
策は打てるのです。
- 人を欺き、ルールを破る人間の方が成功する?!
- 職場では真面目よりも上司に好かれた方が勝つ
- 親切すぎる人は「下に見られる」ようになり雑に扱われる
- 悪は善よりも影響力が強い
- 短期的には悪人が得をし、長期的には知恵と欲持つ善人が豊かになる
人を欺き、ルールを破る人間の方が成功する?!
以前に紹介した
史上最大級の巨額金融詐欺事件
バーナード・マドフ事件を思い出してほしい。
この事件の場合はバーナード・マドフが言うように
騙された人も「欲深い人」である可能性は否定できないので
「無私無欲のいいひと」達とはまた別ですが、
でもバーナード・マドフがニューヨークの大富豪で成功者だったことは事実。
詐欺がばれる前まではですけどね。
でも聞いた話によると
懲役150年の刑の彼は今では刑務所内の
物流に目をつけチョコかなんかを買占め
それを転売するビジネスを服役中の刑務所内で囚人相手にやっているそうだよ。
さて、ここで
「やっぱりね~」って思ったりしませんでしたか?
私は実際に日本にいて
主に都内でこういった
「怪しい儲かる投資話」
「怪しい儲かるビジネス話」
「怪しい権利収入話」
に勧誘された経験が数回あるのですが
恐ろしい数のこういった話に関わる人が存在していること実感しました!
主婦のネットワークにも
大学生のネットワークにも
社会人サークルにも
ワイン会とか異業種交流会でも
人が集まる場所やコミュニティにしっかり侵食しているのです。
そして、それらの「そこそこトップ」みたいな人たちは
かなりの稼ぎで豪邸に暮らしよくパーティーしているよ。
なぜなら「わかりやすい成功イメージ」が一番の宣伝になるし
勧誘の時に効果的だから。
モノの溢れる時代に
新しい革新的な創造をするよりも
- 人を騙す
- ルールを破って競争相手のいないオンリーワンになる
- 持っている人から採る・奪う
方が「簡単で速くて楽」という発想。
モノもお金も心もどんどん持ってる人から搾取していこうとする人たちが
実際には多くのモノを得ているわけです。
ただし、ナポレオンヒルが言うように
「時間」は不徳や不義の敵であり
必ず最後には不当に得たものを暴きだすということも
バーナード・マドフ事件でも証明されていますね。
職場では真面目よりも上司に好かれた方が勝つ
さて今度は仕事・職場での評価の面から見ていきましょう。
◆オックスフォード大学ビジネススクールのジェフリー・フェファーの研究
A:真面目に頑張っていれば評価されると仕事だけ頑張った人
B:上司との関係に気を配り、上司に好印象を与えた人
Bの上司に好印象を与えた人の方がAの人よりも
高い勤務評価を得ることが調査で証明されたというのです。
(><)ガガガーン!
◆カリフォルニア大学バークレー校のジェニファー・チャットマン教授の調査
「お世辞」が逆効果になる限界点を探ろうとしたが、
そんな限界点は見つからなかったそうです。
↓
つまり「お世辞」はいくら言っても
相手の気分が良くなる効果はあっても
マイナスになることは無いのです。
親切すぎる人は「下に見られる」ようになり雑に扱われる
◆ハーバード・ビジネスレビュー誌によると
同調性の低い人の方が 同調性の高い人よりも
・年収が約1万ドル多く
・財政面の信用度も高い
ということがわかったというのです(;;)
同調性・・・人と仲良く付き合っていくことを重んじ、双方の利益を望む人
自分の利益を優先できる方が利益をあげそうなのは
わかりますが、どうして信用度も高くなるんでしょうか?
それは、人は「親切さ」は「弱さ・自信の無さ」の表れだと
思ってしまう傾向があるからだそうです。
◆ハーバード・ビジネススクールのテレサ・アマビールによる研究
『優秀だが非情』研究によると
私たちが人を判断する時、
その80%は「温かさ」と「有能さ」という2つの評価軸によって判断するんだって。
しかもこの2つは逆の相関関係にあると認識されるのよ。
こんなイメージ
↓
優しい人は優柔不断に見えるし、
冷徹な人の方が他人のことを気にせず結果を出すイメージあるし、
確かにこの判断傾向は否定できない。
やっぱり資本主義社会、市場経済って
競争だし勝者と敗者が生まれるからね。
綺麗ごとでは割り切れないもの。
悪は善よりも影響力が強い
◆研究論文『悪は善よりも強い』によると
「驚くほど多くの領域で
悪いモノの方が良いモノよりも
インパクトが強く持続効果がある」
とうことがわかったそうです。
良いモノの方が大きな影響を及ぼすという
例はほとんど見つからなかったというのです(;;)
でも良く考えてみれば
人は本能的に死を避け生き延びるために
「不安」と「恐怖」に敏感です。
他の感情で満たされていない時は
自動的に「不安」と「恐怖」の感情が
感情の余白を埋めるようにできています。
人は得することよりも
「損する」ことの方に敏感なのです。
カーネマンの「プロスペクト理論」や
実験の中で発見した「バリュー関数」を知るともっと納得できるはず。
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短期的には悪人が得をし、長期的には知恵と欲持つ善人が豊かになる
ここまで読んで
暗い気持ちになった人は最後まで読んでほしい。
人を欺き、ルールを破り、人を踏みつけて搾取する
私利私欲に生きる悪人は確かに「多くのモノを得る」。
でもそれは「短期間」で見た場合なのだ。
「時間は悪をどんなに期間をかけても必ずあばく」
悪事というのは
囲われた狭い空間に人を誘いこみ
そこで多くの人の目に触れないように
中で人を教育・洗脳したり力で支配することで
正義が入り込めない閉じた空間にして行なわれる。
でも必ず時間がたつと
外からも中からも閉じた空間に「違和感」を感じ
その悪はあばかれるものなのです。
また多くの善人の健全な生産活動から
悪人は多くを搾取しているので
善人が健全な生産活動でけいなくなったら
どっちにしてもその搾取システムは終わるのです。
悪人の真似してみんなが悪人になった時点で
もうその場は破滅しかないので。
長期的には悪は衰退しますが
また新しい悪は常に生まれているわけです。
だって「簡単で効率的で楽」だから。
そこで重要になってくるのが「悪に負けない善人」の存在です。
- 無我無欲は聖人ではなく愚者である
- 極端な利他主義は、極端な利己主義と同等の病である
と言われるように
この現在「心理戦、激化時代」に平和ボケしいている場合ではありません。
「より良く生きる」
「もっと成長したい」
「豊かになりたい」
こういった自分の中の欲をしっかり受け止め
さらにこの現実世界の心理大戦争時代を生き抜くための現実を見極める目と
戦略を立てるための知識と知恵が必要になってきます。
自分がどういう世界にいて
どんな人たちがいて
どんなルールで動いているか?
わかればそんなに怖れるゲームではなくなります。
自分がゲームの強い主人公になれば
今まではバイオハザードの世界に見えたこの世知辛い世の中も
マリオの世界に見えてくるかも!
銃で撃っても襲ってくるゾンビに見えた嫌な人や苦手な人たちが
スライムやクッパとかに見えてくるかも。
では、重要なルール確認ができたので
次回からは「人生ゲームの攻略法」に入っていきましょう!
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