映画「IT」の横にあった「THAT」もレンタルしてきた私です。
ここまで壮大にパクっていいのか!? 乗っかっていいのか!?
と思わずにはいられない大胆さ。
「THAT」は邦題で日本の配給会社のセンスです。
原題は「BEDEVIL」といいます。
まぁ、本家「IT」も怒らないであろう仕上りの作品です(^^;)
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ITは子供たちが主役ですが
THATは高校卒業目前の美男美女が勢ぞろいでございます。
怖がらせ方は、まぁペニーワイズのパクリ感が強いのですが
その正体と仕組みはアサイメントや貞子よりです。
物語の核は面白いのに
演出やカメラワーク・画により
まったく面白くない仕上りになっているという
もったいない作品です(^^;)
ツッコミ含め映画をみた感想を書いていきます。
- 邦題を「THAT」にした人のセンス!!
- THATはアプリを使って媒介する連鎖型呪い
- カメラが常に美男美女の顔面ドアップ!
- 美男美女ばかり見て個性ある顔って大事とわかる
- THATはsiriみたいにしゃべるよ!皮肉おじさん風
- 怖くなく逆に映画を観るポイントの勉強になるよ
邦題を「THAT」にした人のセンス!!
IT からの~
THATのおじさん見え過ぎ!?
ってこともありますが
この少女はまったく登場しません。
登場するのはクマのぬいぐるみの方だよ!っていう驚きも新鮮。
THATのポスターのおじさんの手を観て欲しい。
よーく見てね。
次にこちらを観て欲しい。
旧作「IT」のピエロの手を
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やってんな・・・これ、完全にやってんな・・・
THATはアプリを使って媒介する連鎖型呪い
「THAT」は人の恐怖につけこむって設定も同じなんですが
あっちが排水管・下水管を媒介するのと違い
THATはネット、スマホ、アプリを使って媒介するんだぜ!
恐怖が高まった極限状態により心臓発作で死んでしまうという設定・・
貞子か!?
でもこの設定で面白い部分があったんです。
その名も「BEDEVIL」っていうんだよ。
Be-Devil このアプリは招待されると逃れられないのだ。
このアプリを研究しながらも死んでしまった物理学の教授の
最後のメッセージによるとこのアプリの正体は
霊や悪霊、悪魔などと呼ばれるものと同じ「エネルギー体」だそうで
技術は双方向、
我々だけでなく奴らも使っている
アプリそのものが襲ってくるのではなく
アプリが媒介となって
この世に邪悪な魂を招き入れる
アプリを入れると呪われる
死ぬまで解放されることはない
つーんですよ!
しかもこのアプリのすごいのは中央サーバーはなく
各PC、スマホがその役割をしており
キーコードは接触がある度にどんどん変更されていくんですって。
だから外部から中には入れないのさ。
居場所がないから。
この設定は面白いと思ったんですよ。
しかし、この映画は面白くないのです。
カメラが常に美男美女の顔面ドアップ!
なんでこうなたんだろう・・・
学校のトップの美男美女が揃ったせいか
常に彼らの美しい顔にカメラがグググッと寄るのです。
しかもセリフを発している人の
正面ドアップ寄りショット・・・
「自称イケてる人の自撮りだらけのSNSか!?」
恐ろしいことにその顔面アップの連続で
1本映画にしちゃいましたってノリです。
彼らの恐怖の根底にある部分を
描くことがないので
表面を滑るように話が進んでいくため
全体に「浅い」印象に(;;)
いくら美男美女をそろえたとはいえ
観客と彼らの感情をリンクさせるためには
せめて彼ら目線での映像も必要だったのでは!?
カメラが映し出すのは
恐怖を感じている彼らが今その目で見ている世界
という映像も欲しかった。
観客の想像力を刺激し
ストーリーの広がりや深さを持たせる
イメージショットも無いんですよね。
それに音楽を足すだけでももっと世界に入り込めたような・・
美男美女ばかり見て個性ある顔って大事とわかる
整った顔が並ぶと
「きれいだな~」「かっこいいな~」と思っても
印象に強くは残らないんですよね(^^;)
特徴ある顔の人の方がスターになる理由がわかった気がします。
私が・・美男美女ばかりの中で誰にも感情を合わせることができなかっただけか??
やぱりこっち形のなんか惹かれる美しさが好き
THATはsiriみたいにしゃべるよ!皮肉おじさん風
THATはアプリなんですが
これが「ユーザーの寂しさをうめるアプリです」
とかアプリのおじさん音声が説明してくれるの。
ドーン!
喪黒さんよりも
もっと嫌みに意地悪で皮肉をいってきます。
蝶ネクタイしてて
スマホ画面の色でTHAT自身の感情も伝えてくる。
赤になると怒っている状態・・・めんどくせーヤツだぜ。
怖くなく逆に映画を観るポイントの勉強になるよ
ホラー映画ですが
まったく怖くありません。
美男美女がずっと画面にアップで映し出されるので
見苦しいこともないですぞ。
この映画をみて逆に面白い映画って
なにが凄いのか?って部分が今までよりも
見えてきた気がします。
そして私はこの後に「ホステル」を観たのです。
ふふふっ
では、また~☆