空海に虚空蔵求聞持法の秘術を教えたのは誰か?
「一人の沙門(修行僧)」とされている。
カタカムナや古事記~日本神話に触れ、エメラルド板でトートの話しに耳を傾け、人間が「この世界・宇宙全体の相似象」ならば、
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肉体にももっとすごい力(能力)が秘められていたり、神の設計を活かすための正しい肉体活用法があるんじゃね!?
と思い立って肉体覚醒法を探っている私です。
そんな私の前に運命の導きのように現れたのが「合気道の祖・植芝盛平」氏が説く「むすび合気」の世界だったのです。
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塩田剛三さんの師やで~
三元(三体)の総てをむすぶ「気のむすび」~根幹である「気体」のむすびは「一元とのむすび(造化とのむすび)」を成すものなのですが、そこまで到達人は…たぶん僅かであろうおかと思います。
今のところ(⇓)
古事記と植芝盛平 合気道の神道世界を読んでみた中では、植芝盛平と空海とシュタイナーくらいでしょうか…
夢現の状態でこの域に偶然に入ってしまった方(不思議体験スレなどにある体験談)ってのはそこそこいそうですが、己を失わぬままに「これは真だ」と確信をもってこの体験を受け入れ、自分の意志で繋がることができる人は相当少ないはずです。
空海が覚醒するきっかけとなった秘術である「虚空蔵求聞持法」を彼に教えたのはだれか?「ある一人の沙門」とされてり、それは「奈良の高層・勤操」だとする説もあるようですが、古事記にも出てきた”「聖(火知り、霊知り)」ではないか”、という説が興味深いのです。
古事記の序文に「聖」が登場しております。
故、太素は杳冥なれども本つ教へに因りて土を孕み嶋を産みし時を識り、元始は綿邈けれども先の聖によりて神を生み人を立てし世を察れり。
ここに登場する「先の聖(ひじり)」は、神代のことを詳細に知る者たちとして示されています。そればかりか「本つ教へ」にも通じているようなのです。
古事記ではほかに
「ひつぎ」という言葉も重要な意をもって登場しております。
カタカムナでも「ヒ」は”この世界=アマ界”の根源をなす重要なもので、カム界の無限の根源力「カ」がアマ界に現れ変遷したアマの素となるものだと謳ってましたよね。
空海は虚空蔵求聞持法を行った時のことを「こう」語っているそうです。
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「求聞持法を行ずるときには、自分の持っていた山伏の火打ち石で聖なる火を焚いて、その火を焚きながら虚空蔵求聞持法というものを行った」というのである。
山伏の火打ち石により生成される火=聖なる火、
この聖なる火と共に虚空蔵求聞持法は行なわれ成就に至るのです。
奈良の密教の高層は山岳信仰や修験道、古神道にも通じる「本の教え」や「聖」に通じた人物だったのかもしれません。
日本では古来より「聖なる火」を受け継ぐ集団を「ひじり」というそうです。
火知り⇒「ひ=火・日・霊」を知る者=聖(ひじり)
この「ひじり」という音のヒビキを持つ詞に「聖」の漢字が当てられている意味を考えてみましょう。
「聖」
この字が示す意味は、
- 智恵や人徳がひじょうに優れていること
- 穢れなく、清らかで美しい
- 天子、神聖な存在
こういったものがありますが、この字の成立ち・語源を追うと
「神の言葉を聞き(耳)、神への祈りを唱える(口)、王」という示しなのです。
”この世界の根源の「響き=ヒビキ」と繋がることができ、神聖なヒビキを発することができる者”を「聖(ひじり)」は示しているのです。
「聖なる火」は、この世界に響いている一元の声と繋がる為の「場(特異空間)」を創りだす特別なものなのでしょう。
日本古来の神代の智を受け継ぐ「聖」は口伝(耳と口)でそれを伝えていくそうです。
『谷響きを惜しまず、明星来影す』と表現した意味が前よりはっきり見えてきたきがします。
(つづく)