反対・否定するなら「反論を」ということで
シュレーディンガーの反論「思考実験・シュレーディンガーの猫」いくで~
無知な私に「量子論の世界」を優しく案内してくれる良書
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量子論の発展にモヤッとしていたシュレーディンガーは、あの有名な思考実験:シュレーディンガーの猫 によって量子論が抱える問題点を指摘している。
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1935年 ドイツの科学雑誌上で『量子力学の現状について』という論文を発表
この論文の中で行われた有名な思考実験を見てゆきましょう~
※鉄の箱に中に上記4つが入っている
では、状況を説明しよう~
→②放射線を検出した検出装置は信号を毒ガス発生装置に送り毒ガスを発生させる仕組
→③この箱の中に「生きた猫」を入れる
→④箱の蓋を閉じる、外側からは内部の様子は見れない(わからない)
→⑤1時間後、猫はどうなっているか?(を考えてみる)
この思考実験のポイントは、1時間後の猫の生死を考えることにあります。
放射性物質の崩壊の有無→それに伴う毒ガスの発生の有無→猫の生死
猫の生死は「箱の蓋を開ければすぐに判明する」わけですが、シュレーディンガーが問題にしたのは『蓋を開ける前の猫の状態をどう考えるか』という点にあるのです。
これまで量子論の発展を見てきた「あなた」はどう考えますか?
シュレーディンガーの考え・指摘を聴く前に、まずは自分の頭で考えてみましょう。
箱を開け、あなたが観測した「その時」に猫の生死は決まるものなのか?
箱を開ける前、猫は生きている状態と死んでいる状態が重ね合わさっているのか?
それともあなたが観測する前に既に猫の生死は確定しているのか?
よ~く考えてみましょう。
アインシュタインが言っていた「月は見た時にだけ そこにあるのか?」に通じるものがありますし、哲学者がいう「誰もいない森で倒れる木は、音を出して倒れるだろうか?」にも通じるものですね。
この点を突き詰めて考えてゆくと、この世界の真の姿が見えてくる気もする。
とても重要な問題ではないでしょうか?
(つづく)