私はかなりの違和感と湧きあがる「???」の渦にのみ込まれ中ですが、
どうやら当時の研究者たちも「モヤモヤ」の渦の中に引き込まれていたようです。
私の「量子論への寄り道」案内人は、こちらの1冊です。
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黒体放射のスペクトル分布線
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当時の科学・物理学の理論上の予測では どうして「このような分布予測」になるのか?を前回長々と触れましたが、私は納得・理解というよりも「より混乱した中」におります。
”熱力学や統計力学など当時の従来の物理ルールに従うとこうなる(はず)なのよ”
と本には書かれていましたが、
私が「えっ、炉内のエネルギーは有限じゃね?」と思ったのと同じように
この疑念に加え、実際の実験結果が示した分布線に
当時の研究者たちも「モヤモヤ」「違和感」「矛盾」を感じて悶々としてたようです。
予測された分布線についても、当時から
『理論上、無限に右肩上がりっぱなし線になっちまうけど、それは同時に光の総エネルギー量も無限という事になっちまうぞ??』とモヤモヤを感じていたようです。
だよね、だよね、『溶鉱炉内は有限の空間』なのに
『その中には無限のエネルギーを持つ光が含まれている』とかザワっとくるよね。
爆発しそうじゃん!!
ここで、このモヤモヤ・違和感・矛盾のざわめきの中
この問題を解決すべく現れたのは「プランク」だったのです。
プランクの思考は実に画期的☆
「ならば実際の結果が示す分布線が示す数式・方程式を見つけよ、っと」
この思考…とても大事で参考になる気がしますぞっ
世の中、理論上と現実の間に「多くの矛盾」があると思うんすよ。
それを「まずは」実際の現象・事象を見つめ分析していく…理論上とか常識とか理想論はぶんッと一旦投げ置き。
ということで、次は「プランクの思考」を覗いていこうと思います。
(つづく)