プロ独女のライフハックブログ

BBA独女みつまるが「今」気になることを追いかけ綴る人生冒険日記

【独女深夜映画部】「アンチクライスト」①「夫婦」「男女」永遠のすれ違い(宗教的な意味を抜いての考察)

お題「最近見た映画」

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夫婦はお互いをどこまで理解しているのか?

シャルロット・ゲンズブールがぁ!!!!ママにそっくり気味っ

ということで「メルシィ・ラヴィ」以来のシャルロット好きなプロ独女みつまるです。

エステとか整形とかそういうの感じさせない素材をどこまでも自然にまかせる母娘。

 

 

今回の映画はちょっと、いやかなり宗教的解釈でみると

農耕になってしまうので

とりあえず、「壮絶な夫婦のすれ違い」のお話です。

ですが、たぶん多くの夫婦がこの映画のような様態ではないか?と

思ったりもしております。

 

アンチクライスト(字幕版)

 

夫婦の交わりシーン多めです。

性的なシーンも多いのですが、ここは宗教的な意味が大きいと思う。

 

そして

この生命の樹のような木の根元で交わる夫婦と

その気から無数の女の屍(念)から伸びる手・・・悲しす。。

 

 

この映画はややこしくて

神と悪魔

男と女

人間と自然

自然の中の命

善と悪の認識の正体

母と子

など幾重にもメッセージが込められているので

それぞれのパーツに分けて考察したほうがわかりやすい映画です。

 

 

今日は夫婦となった「男と女」のすれ違いという視点で見ていこうと思います。

 

この映画のことを

「壮大な夫婦喧嘩」と感想述べてた人がいましたが

だいたいの夫婦喧嘩ってこういった経緯じゃないのかな?と思いました。

結婚はしたことない独女ですが

つき合ったことはあるので「男女」の違いって深いのは実感済。

 

 

 

 

交わり中に子を転落死で亡くし弱っていく妻

アンチクライスト(字幕版)

 

とにかく夫婦の交わりシーンの多い映画ですが

これは奥さんの不安の表れなのです。

 

冒頭のモノクロの夫婦の交わりシーン(わりとアクティブ)も

たぶん肌で夫に愛されていることを感じていたい奥さんの気持ちが

あらわれています。

 

そしてやっとよちよち歩きはじめたくらいの赤ちゃんが

アパートの空いている窓から

外に飛び出してしまうスローシーン。

 

このことで妻は心を壊していくのですが

この冒頭の夫婦と赤ちゃんのシーンが非常に大事になってきます。

 

 

壊れる妻とセラピストの夫のすれ違いのはじまり

 

息子を亡くしたことで

自分を責めて日に日に弱っていく妻と

気丈に振る舞い妻に寄り添う夫。

 

ここでも妻は夫に距離を感じます。

「あなたは息子の死が悲しくないのか?」と。

 

そもそも淡白な夫の態度に

妻は「愛されていない」という想いをいつも抱えていました。

論文を書くのに森の小屋にこもりたいと家を出た時も

夫は何も言わず、寂しがりもしなかった。

 

そう過去に彼女は夫から離れ

森の中の小屋で赤ちゃんの息子と2人暮らし

しながら論文を書いていたのだ。

この論文は魔女とか「女性」がテーマ。

 

 

もともと、

妻は夫に愛されていないと思っていたし

夫は妻を尊重し見守ってきたと思っていて

すれ違っていたんですが

息子の死で一気にこのすれ違いが加速していきます。

 

 

妻が望んで夫から離れて森にいったのに

そのことを「私に興味がないのよ」と責められた夫は

「君があの時自分で望んでいたことだよ」と

正論で応戦。

 

女って、

男性よりも感情的で揺らいでいるのよ~。

女の言葉ってその字面の奥に期待する本心が込められているのよ。

女は常に「男の愛に不安」なのかもしれない。

だって、野生の世界みても

一生2人(2頭)で添い遂げるカップルって極少数だしね。

人間も動物ですから。

 

 

まずセラピストの夫の独断的暴走開始

 

夫は「死にたい」と泣く妻を

なんとか立ち直らせようとセラピスト魂に火がついちゃって・・暴走気味。

 

妻のカウンセリングはじめちゃって、

妻に何が一番怖いのか聞いて、「息子と2人で過ごした森」と聞いたら

「そこにいって恐怖を克服するんだ!」って嫌がる妻を連れ出しちゃうの!

 

違う、違う、そうじゃないっ

※みつまる心の叫び

 

そこは妻の悲しみに共感して

優しくハグしてあげて(泣)

 

悲しみは悪じゃないのよ。

悲しみは無理やり克服するもんじゃないのよ。

悲しみはしっかり受け止めちょっとづつ小さくしていくのよ。

悲しい時は悲しんでいいの。

 

無理に心強制しないでぇぇぇ

 

と私は個人的に思うけど

夫は超男性脳なので「目の前の問題を解決せねば!」と

妻が望んでもいない「恐怖の克服」のため妻が嫌がる森にずんずん入っていくのさ。

 

妻は夫に合わせるの。

うかない表情のまま夫に従い

割と厳しい恐怖の克服治療を森で受ける彼女。

根本的には何も解決してないけど

夫の治療が効いてきたフリとかしちゃって・・・。

 

夫婦って何?

 

夫~もっと奥さんの表情みてぇーお願いよっ

※みつまる心の叫び

 

 

わかってくれない夫と交わることだけにすがる妻

アンチクライスト(字幕版)

セツナイ・・。

せつないけど

性欲狂いのようにも描かれる奥さん、、、違うよね。

理解し合えてる感と

快楽中だけは辛い現実忘れられるんだよね(;;)

 

もう奥さんの救いがココしかなくなってた。

いろいろ、森の話やどんぐりの話や魔女の論文書いてて

わかったこと話すんだけど

ことごとく現実主義の夫に否定されて妻には逃げ込む先がもうそれしかなかった。

 

 

妻と子の関係と夫に従うことをやめた妻

 

夫が妻と息子の関係に疑いを持った時

妻がキレた!

「私のこと捨てる気でしょ!!!!!」

 

妻は夫との関係に悩みながら

息子を育てている内に

実はちょっとずつ息子を虐待していた。

それは靴を左右逆に履かせるというもので

赤ちゃんだった息子の検視結果で足の奇形が発覚。

 

夫への不信、不安から

息子に気持ちをぶつけていたのかもしれない。

真相はわからないが

実は妻は息子がアパートの窓から落ちる瞬間を

夫に抱かれて絶頂時に視界に捉えていたのだ。

 

ここはもう何とも言えない。

女であることと母であることを

1度の両方は担えないのかもしれない。

だから普段は理性も聞かせて

ものすごい細かいスイッチングで切り替えているのかも。

 

そしてここから

めちゃくちゃに妻が夫を支配する側に回ります。

その行動力・・・恐るべし!

 

えっミザリー?!

※みつまる心の叫び

 

 

妻を怒らすとここまでするよ!

ってことで全男性は観ておいた方がいいです。

 

 

女は論理や正論では救えない、男にとって永遠の謎

 

女のいう事は時に幻想がかり

論理が破たんしているように思えるかもしれない。

 

しかし、その女から見れば

それが現実なのである。

 

肯定してくれなくていい、

わかってくれなくてもいい、

ただただ

「そうなんだね」と肩をだいてくれれば。

 

否定しないで!

正論で殴らないで!

論理で追い詰めないで!

 

 

女性は子を育てるという野生からの本能的仕組みからなのか

愛に敏感で、感情的なところがあるのだ。

安心できる旦那さんの愛があるから

また奥様もおしみなく子に愛を注げるし

いくら子に愛を注いでも愛が枯れないのかもしれない。

旦那さんが愛をくれているから。

 

 

ラストシーンからすると

監督の女性への理解しがたい存在って混沌とした気持ちが

伝わってくるようだぜ~

 

 

監督は「タルコフスキーに捧ぐ」とエンドロールで

残していたが・・・

タルコフスキー好きとしては「う~ん」と思った。

 

 

一生懸命妻を愛してた夫なんだけど

やっぱり自分の理屈ややり方に妻を従わせようという傾向が強い。

これも男性の本能的な部分なのかな?

愛と守ることが「支配」にとても近い。

 

 

夫婦ってサバイバル!

 

では、また~プロ独女みつまるでした。

 

 

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