そう言われれば「文字」の一番の有能さは「記録できること」だった!
文字はコミュニケーションツールとして生まれたと
勘違いしてたプロ独女みつまるです。
つい現代に生きていますと
文字=コミュニケーションツールって思っちゃうんですけど
文字って記録ツールですよね。
だとしても私は広く大勢の人へ伝達するための手段として
生まれたんだと思っていました。
政治的な連絡や記録から学術や技術の記録用とかね。
遠方の人への手紙とかね。
世界経済の話を読んでみてびっくり!
父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。
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経済の誕生のきっかけに「農耕」という発明が大きく関わっていて
そこで生まれた「余剰」が引き金だったという話の続きです。
余剰を記録するために文字が生まれた
マジかよ!
基本的に数量記録用、そして数量管理用という衝撃。
もっと学術的な記録や
文化の継承(祭事の記録)とか文字は文字でも
言葉を記録するものとして誕生したのかと思っていたのに(><)
数量管理だったんかいっ
なるほどね、やはり群れから社会への進化は
「経済」がもたらしたものだったんですな。
ここで既に管理台帳の発想があり
更には中央管理経済の発想が既にあることに
社会と経済の結びつきが
人と社会よりも濃いのだと思い知った私です。
では、文字の誕生を詳しく見ていきましょう。
穀物余剰を合理的に保管管理する中央倉庫誕生!
人類が農耕の発明で
「農作物の余剰」を得た結果
余剰を保管・保存しておく場を設ける必要が生まれました。
個人個人が貯蔵庫をつくり
警備、管理するのは非常に手間と費用が掛かります(;;)
そこで合理的な方法がとられるようになったのです。
共同の大きな倉庫で管理することで
盗難や強奪防止の警備や倉庫内の農作物の管理を
一カ所でまとめて行うことにしたのです。
これを私が勝手に「中央倉庫」と名付けたのですが
この名前にしたのはここが中央管理・中央銀行の錬金術の元となるからです。
※ここは後ほど深掘り予定
共同の一括管理倉庫だからこそ
誰が何をどのくらい倉庫に預けているのか管理記録する必要が生まれ
文字が誕生しました。
預けた人にも「預かり証明書」の発行が必要ですしね。
自然恵み豊かで自然と共に生きる地域では文字は生まれなかった
農耕は発明であり、
発明は必要から生まれます。
自分たちで大地を耕し
農作物を育てないと食べていけないからこそ
飢えとの闘いの中で人が必死に知恵を絞って農耕が生まれたのです。
そして作物の余剰から経済社会や
余剰管理・記録するための文字が生まれた。
では、反対に農耕の必要がなかった
自然の恵み豊かで自然と共に暮らしていた地域ではどうだったのか?
文字は生まれなかったのです。
音楽や絵画は持っていたが文字は必要なかったのです。
自然の恵みが豊かな地域に暮らす人達と
飢えと闘い経済社会をつくっていった人たちが
これから貧富の格差のどのポジションになっていったのかよく考えよう。
私たちが「金」や「経済的豊かさ」に貪欲なのは
その根底に「飢え」の恐怖が刷り込まれているからなのかもしれないね。
そんな発見ができ、感慨深い「経済と文字の誕生の話」でした。
つづく。
※どんな小説や物語よりも引き込まれる経済の歴史だぜ