プロ独女のライフハックブログ

BBA独女みつまるが「今」気になることを追いかけ綴る人生冒険日記

【独女の学び:100億人の食糧危機】工業化農業の基盤となった化学的人工肥料に残された時間

お題「最近見た映画」

100億人―私達は何を食べるのか?

もうそこまで来ている世界人口100億人社会に向けて

今、食糧生産の現場でなにが起こってるか?

知っておいて損はない・・・Let's Go!

 

 

詳しくはこちらを見てね。

 今なにが起きているのか?

よくわかるドキュメンタリーです。

 

 

 

前回までのおさらい

 

dokujyolife.hatenablog.jp

dokujyolife.hatenablog.jp

dokujyolife.hatenablog.jp

 

今回は既に残された時間の危機せまる

「化学的人工肥料」についてみていきましょう。

 

工業化農業を可能にした無機質肥料のはじまり

 

◆無機質肥料は150年以上前にドイツで発見された

 

化学者ユストゥス・フォン・リービッヒが

”植物の栄養は地下から採掘できる”

ことを発見し巨大な鉱山が掘られた。

 

それと共に人工的な窒素肥料が発明された。

カリウムマグネシウム・硫黄等の栄養肥料は

世界の収穫アップに重要な役割を果たしている。

 

◆ものすごい勢いで採掘が進む現場

 

ドキュメンタリー「100億人ー私達は何を食べるのか?」の中で

実際の採掘現場をみることができます。

驚きの規模で豪快に採掘が行なわれています。

 

 

◆交配種と人工肥料で工業化農業の基盤ができた

 

大量生産、大量収穫のための

収穫量アップを可能にし

世界の農業を工業化する基盤ができた。

 

交配種子と化学的人工肥料が

「自然の育みサイクル」を超えたのだ。

 

迫りくる人工肥料の時限爆弾

100億人の食を支えるには

今の工業化農業か生産している以上の

収穫量を必要とします。

 

化学人工肥料はもはや

100億人の食を支えるには欠かせないモノとなっています。

 

が!

自然のサイクルを無視して

大規模採掘で地中のモノをとりだし

消費しているということは・・・

 

そして人工肥料を作るには

莫大なコストとエネルギーが必要な点も考えると・・

 

”人工肥料生産はあと40年~50年で終わってしまう”

というのです!!

 

えええっ

どうすんの!?

40年~50年の間にこの問題を解決できる方法なり

発明をしないと100億人が飢えに苦しむ世界に(;;)

 

有機農法に進む小規模農家たち

交配種・人工肥料による

大規模・大量生産という工業的農業に

疑問や危機感を抱く生産者の中には

自然の巡回システムと同調する農業に

挑戦している人達もいます。

 

みんな小規模農家の方々です。

小さいからこそ変化していけるし

自然と呼吸を合わせて生産できる。

 

◆あるドイツの農場主の取り組み

 

「必要なのは養分循環を維持する仕組みです。

植物に加える養分が土にかえれば、養分は持続可能で

常に使用できることになる」

 

そう語る彼の取り組みは

クローバーのような土と一緒に耕される緑肥を使うこと!

 

◎クローバー

草と葉でできているマメ科植物で

根に細菌が共生していて

これが土に窒素を足すのです。

 

◎窒素

小麦の重要な栄養素になる。

収穫物を生産するために、

焼くときに必要なたんぱく質を作るために

 

有機農法に転向した時に決めたこと

自分に2つの条件を課したそうです。

  1. 経済的に立ちいかせること
  2. 腐植質の含有量を減らさないこと

そのために重要なことは「記録をつける」こと。

 

3年毎に土の腐植質の含有量を調べているが

”減らないで増えている”そうです。

 

工業化農法と有機農法それぞれの弱点

◆工業化農法には

人工肥料の生産限界の問題以外にも

実は大きな弱点があります。

 

  • 「外から多量の人工肥料と人工化学農薬の投与が必要」である点
  • その大量に投与した肥料の栄養分の半分以下しか植物に届いておらず
  • 残りは地下水と大気に放出される

 

ドイツでは1ヘクタールあたり平均160kgの人工肥料をまく

そのうち90~100kgは植物に届かない過剰な窒素となり

地下水に硝酸塩、大気に亜酸化窒素として放出され

温室効果ガスとして機能する

結果として海も死んでしまうかもしれないつーんですよ!?

 

◆では有機農法ならいいのか?

有機農法で自然のサイクルで栄養循環できるようになれば

生産としては理想ですが・・

従来の工業型農業の収穫量の4分の1になってしまうのです。

 

つまり今の食を支えるだけでも

4倍の農地と4倍の労働力と手間がかかるので

100億人の食を支えるとなると・・・・

 

迷っている暇はない、できる改革からはじめている人達

土や水や気候、

植物や動物が相手なので

こっちが思うままにコントロールできるわけじゃない。

 

でも有機農法で食糧サイクルが回るようにしないと

「未来の食はない」と、できることから改革を進めている人達がいます。

 

先ほどのドイツの穀物生産農家の農場主も

畜産農家と組んで更に循環システムを大きな規模にする

チャレンジを進めています。

 

繋がることで

循環サイクルを大きくしていけば

いづれは大きくなり過ぎた経済圏も

小さく地域で循環できる社会になるかも。

 

できることを

どんどんやってみる、やっていく

絶望や不安・恐怖にのまれて

動けなくなる前に動くって大事ですよね。

 

次は「肉」に迫っていきたいと思います。

 

では、また~☆

 

 

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