「アインシュタインの脳の行方」ドキュメンタリーを観ながら
【天才の脳内を覗く】私です。
アインシュタインに触れて「時空間が人をとり込み抑える力」が見えてきた!
のですが、今回はアインシュタインの後悔に触れていきます。
「アインシュタイン天才脳の行方」では
死後に病理医によって持ち出されたアインシュタインの脳の行方を追う一方で
彼の理論やその生涯にも触れていくのです。
戦争時代を生きたアインシュタインは
その科学の探究心から生まれた理論や発見が
彼の意図しない使われ方をしていきます(;;)
ドイツで生まれ、アメリカに渡り
第二次世界大戦ではアメリカ側に協力することになった彼の苦悩。
日本人である我々にも関係する部分なので
ここにφ(..)メモしたことを書き写しておこうと思います。
※ここまでのおさらい
最も気になっている私の脳内仮説に話を進められるのですが
アインシュタインの後半の人生について重要な部分
「戦争と科学~原子爆弾」について避けずに見ていこうと思います。
ドイツで反戦を宣言した科学者3人のひとり
アインシュタインはドイツ生まれ。
世界大戦下のドイツで「反戦」を宣言した勇気ある科学者3人
のうちのひとりがアインシュタインです。
アインシュタインの言葉
⇓
「私は攻撃的な平和主義者だ、平和のためなら戦う」
ここまで宣言していたアインシュタインですが
「平和のための戦い方」について
この後大きな後悔を残すことになるのです。
知っておいてほしいのは
彼はそれでも反戦主義者で「平和のために」戦っていたというコト。
ドイツとアメリカとアインシュタイン
論文を精力的に発表し
奇蹟の年の4本の論文に
一般相対性理論で重力を再定義したことで
アインシュタインは世界中で知られる
有名天才科学者となった。
1930年まで
アインシュタインは世界中から愛され
講演に招かれ各国をまわっていた。
「世界中から愛され」てはいたが彼の祖国ドイツだけは違った。
危険人物として1932年にはナチスの殺害予定者リストに加えられたのです。
1932年ドイツからベルギー、そしてアメリカへ
1935年アメリカの永住権獲得
1940年アメリカ国籍取得
母国ドイツでは国家反逆者扱いとなったアインシュタインは
アメリカ国民になったのです。
とはいえアメリカでもアインシュタインはFBIにずっとマークされていました。
ドイツ人であり天才科学者であったことに加え、
彼の女性関係の中にソ連の女スパイがいたからです。
ソ連の女スパイの狙いは
「米国の核兵器開発チームと親しくなる」ことだった。
彼の人生に大きな後悔を残すことになります。
E=mc²が兵器開発、原子爆弾へ使われていく
ドイツが原子力の軍事利用の研究を
進めていることを知ったアインシュタインは
当時のアメリカ大統領ルーズベルトに原爆の開発を示唆してしまいます。
ドイツの脅威への備えのつもりだったのでしょう。
アインシュタインとしてはドイツに負けない力を
アメリカも持っておくべきだという思いだったはず。
ところがアインシュタインの意に反して
この原爆は実際に投下されてしまったのです。
●1945年8月6日 5トンの原爆が広島の街に落された
一瞬で8万人以上の人が亡くなった
これは一瞬で亡くなった方の数であり
その後も原爆による怪我や後遺症など
その影響で亡くなった人は増え続けています。
●1945年8月9日 長崎に原爆投下
一瞬で長崎の4万人以上の人が亡くなった
もちろん、こちらも一瞬で亡くなった方の数であり
その後も原爆による酷い火傷や後遺症により亡くなっていく人は
増え続けていきます。
この原爆投下に誰よりも驚き
心を痛めたのがアインシュタインだったのです。
アインシュタインを苦しめた「道徳心を失った科学」
E=mc²
アインシュタインが発見した公式が
世界をはめつさせる力の開発に使われたのです。
アインシュタインはこのことを
かなり悔いているようで
「こうなることがわかっていれば、この式を発表しなかった」
「私の人生で最大の誤りは、ルーズベルト大統領に原爆の開発をすすめたことだ」
という言葉を残しています。
E=mc²の公式は破壊だけに使われているわけではないのです。
ただ使い方によっては人が想像だにしない結果ももたらすし
世界を破滅させるほどの力も生み出せてしまうということ。
アインシュタインを苦しめたのは
「科学が道徳心を置き去りにすること」だったのです。
科学はどんどん発展し
「可能性」を広げてくれますが
それを使う人間が「どんな目的で使うか」が大事。
その日本人の大勢の命を原爆により奪ったことに
ずっと心を痛めていたようです。
罪なき大勢の日本人を傷つけたことを涙ながらに謝罪したとの話も(;;)
次回でアインシュタインの脳に関する話は最終回となります。
お楽しみに~☆
科学をどう使うかは人間しだい。
人が道徳心を失わないことが大事です。
「自分が道徳心を失わないように」努めたいと思います。
怒りや不安や欲や傲りに駆られると
失ってしまいそうなので要注意です。
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