みとのまぐはひ=美斗能麻具波比 です!
「はひ」の部分を「合」と間違っていたっす、私。
「はひ」には「合」の意味もあると思うんですが、やはり「具・波・比」の字が示す意味の方が根源的本質を突いているっすよね。
さて、では「古事記の解読」の続きへ
イザナギの「不吉な予感」が当たりまして…美斗能麻具波比によりに生れた第一子「水蛭子」、第二子「淡嶋」はどちらも「完全なる形」を成しておらず、子の例(かず)には入らないとされております(;;)
是に二柱の神 議りて云りたまはく、
「今、吾が生める子 不良し。なほ天つ神の御所に白すべし」とのりたまふ。
(「古事記」より)
日本語は「音(ヒビキ)」が先にあったはずなので、読み音を確認
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”是(これ)に二柱の神(にはしらのかみ)議り(はかり)て云り(のり)たまはく、「今、吾(あ)が生める子、不良し(さがなし)。なほ天つ神(あまつかみ)の御所(みもと)に白す(まをす)べし」とのりたまふ。”
”美斗能麻具波比(みとのまぐはひ)の正式な行い=「男唱女和」の条理(常理)”
からすると何となく「男上位」とか「男尊女卑」の原型がここにあるんじゃねーか、とか思われがちですが そうではないことがここの一文からもわかります。
是に二柱の神”議りて”…とありますよね。
「議りて(はかりて)」の示す意味は、『意見を出し合い相談する』です。
ここでイザナギ命とイザナミ命はお互いに意見を出し合い相談して、「天つ神のもとに参り、このことを報告する」ことを決めたのです。
「今、吾が生める子 不良し(さがなし)」
ここでの「不良し=不吉だ」という意味だそうです。
この「不吉さ」はどこから来ているのかが気になり「さがなし」という言葉が示す意味を見つめ直してみたところ、
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- 古語「さがなし」=(意)たちが悪い、よい性質がない
- 「性無し」=口うるさい、口が悪い
「口うるさい・口が悪い」の意から私に見えてきたのは、
言霊が不良→天声とヒビキが合わない(不協和音)→波合わずというイメージでした。
不吉さというのは、「不吉なヒビキ・不調和の波」から来ているんじゃないかと思えてきたのです。
ということで二柱の神が自分たちよりも上位の神々「御所」へ報告と相談に参ることが決まったのです。困った時や不吉な出来事に悩んだ時は「天津神に相談」やで!
たぶんこれって…私たちに対するメッセージでもあるんじゃね。
(つづく)