プロ独女のライフハックブログ

BBA独女みつまるが「今」気になることを追いかけ綴る人生冒険日記

【独女と100億人の食糧危機】先進国の取り組み:科学で100億人の食糧危機を回避できるか?

f:id:mousoumajyo:20191031181657j:plain

2050年には世界人口が100億人を超える見通し。

人口は増え続け、世界の農地・農家・水は減少している。

今も世界の3人に1人は飢えるか栄養失調という中で

100億人の中でどれだけの人が食糧を手にできるだろうか?

 

 

「食べるものが手に入らない」

そんな状況がやってくるかもしれない。

2050年に突然やってくるわけではなく、ジワジワきているのだ。

 

2019年の現在の日本に暮らしていたら

信じられないかもしれないが

世界の農業・農地・農民の現状を知ると

人口増加以外にも今の大量生産型「工業化農業」は

そう長く持たない可能性が高いのだ(;;)

 

とにかく少し時間をつくってこちらを見て欲しい。

きっと知っておいて損はないはず。

 

 

とりあえず私なりに見た感想や内容をまとめてみて

このブログに書きのこしております。

 

今回は南米やアフリカやアジアの農業地ではなく

先進国の取り組みの方を追っていきます。

 

 

ここまでのおさらい~世界の食糧生産の現状

 

dokujyolife.hatenablog.jp

dokujyolife.hatenablog.jp

dokujyolife.hatenablog.jp

dokujyolife.hatenablog.jp

dokujyolife.hatenablog.jp

dokujyolife.hatenablog.jp

 

これまでは世界の農業を飲み込んだ

「西洋式工業化農業」で

世界の農地・農業・農民に何が起きているか?

を中心に見てきました。

 

今回は先進国の取り組みを追っていきます。

科学の力で100億人の食糧危機を回避できるのでしょうか?

 

日本:畑ではなく工場で生産される野菜

ドキュメンタリー「100億人ー私たちは何を食べるのか?」の中では

日本の京都スプレッド社の取り組みが紹介されていました。

 

土を使わない工場で生産される野菜。

畑ではなく野菜を工場で完全に環境をコントロールした中でつくっているのです。

 

 「植物工場」ですね。

 

【野菜の工場生産メリット】

  • 季節や天候の変化に関係なく年に9回収穫できる
  • 段を増やすことで対床面積あたり100倍の生産量にできる
  • 土を使わない

土を使わないというのが大きな特徴です。

スプレッド社の研究者がインタビューで語った言葉がとても印象的でした。

 

「土は我々がコントロールできない分野なので、土は使わない」

 

こう語っていました。

土は科学でコントロールできないのです。

土そのものが生き物だからでしょう。

 

【野菜の工場生産の問題点】

100億人の食糧危機を回避するために・・という視点で考えた場合です。

 

この生産方法は

  • 高い技術力
  • 大きなエネルギー
  • 膨大な量の水

を必要とし、そのどれもが安定しいて継続的に供給されることが大前提なのです。

逆に言えば、この条件を満たせない場所・地域・国では

この生産方法は不可能です。

 

そしてこの生産方法は大きなコストを必要とするのも特徴です。

金と水とエネルギー(電力)が豊富になる人達のための生産方法ともいえる。

 

もちろんスプレッド社の方の技術は素晴らしいし

少ない面積で安定して食糧生産を可能にしてくれたことは

せまい国土にくらす私達日本人にとって心強い。

スプレッド社さんも「世界100億人の食のために」まで目を向けての

研究計画段階ではないかもしれないしね。

 

今飢えている地域の人たちや

お金と水とエネルギーがない地域の人たちには

使いたくても使えない技術という面もあるということ。

 

カナダ:遺伝子組み換え魚研究

カナダでの遺伝子組み換え魚の研究所の取材によると

遺伝子組み換えにより

通常の5~6倍の速度で育つため

ブロイラーのような生産性が期待されているし

現にそこに向け進んでいる。

 

速く育つから速く出荷できる。

時間当たりの生産量が増えたとしても

その魚が育つまでに食べるエサは?

大量のエサが無ければ

魚の大量生産は不可能なのです。

 

細胞培養による人口肉

どこの国か?メモし忘れたのですが

「牛から採取した細胞を培養して作った人口肉」

を食用牛肉として商品化・普及させるために

研究が行なわれていました。

 

まだ価格の面で非常に高価なので

実用化されていませんが

充分に家庭で食べられるレベルの肉だと

研究者は自信満々のようです。

 

私が実物をみた限りでは

赤身肉というよりは見た目は「真っ赤なレバー」

もしくは「赤いこんにゃく」のような感じでした。

 

ステーキには遠いのかも・・

ミンチとかならいけるのかな?

肉もバランスなので、、、、どうなんでしょう?

 

なんとなく、

大豆ミートでよくない?」

と思ってしまった私です。

 

でも研究者曰く、この研究のポイントは

「牛を殺さず、環境にも優しい」点にあるようです。

 

時間もコストもかかる点が

100億人の食を考えると大きなネックですね。

 

科学で救われるのは金持ちだけかもしれない

今の工業化した世界農業も

実情は「金持ちのための食糧」を主に生産しているから

「誰のために生産しているか?」は変わっていないのですが、

世界人口100億人になった時には

「超金持ち」しか食事にありつけないかもしれない・・・

 

そんな危機感が迫ってくるドキュメンタリーなのです。

 

もっと言えば

世界が飢えた時、今までの仕打ちを考えると

金があっても食糧を生産する人がいない可能性や

食糧を生産している人が金を積んでも売ってくれない可能性も

見えてきませんか?

 

ドキュメンタリーの最後の方では

では今我々は何をしたらいいのか?

実際に動き始めている人たちの様子から

ヒントは得ることができます。

 

自分の手の届く範囲をまず守る

ことから考えていかねば。

 

では、また~☆

次回はやっぱりあそこに問題の元凶が!を追います。

 

 

にほんブログ村 ライフスタイルブログ おひとりさまへ
にほんブログ村

 

 

90億人の食糧問題―世界的飢饉を回避するために

90億人の食糧問題―世界的飢饉を回避するために

  • 作者: ジュリアンクリブ,Julian Cribb,柴田明夫,片岡夏実
  • 出版社/メーカー: シーエムシー
  • 発売日: 2011/12/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • クリック: 1回
  • この商品を含むブログ (3件) を見る
 

 

 

なぜ世界の半分が飢えるのか―食糧危機の構造 (朝日選書 (257))

なぜ世界の半分が飢えるのか―食糧危機の構造 (朝日選書 (257))

 

 

 

食糧危機にどう備えるか―求められる日本農業の大転換

食糧危機にどう備えるか―求められる日本農業の大転換

 

 

 

エネルギー・水・食糧危機 (別冊日経サイエンス 171) (大型本)

エネルギー・水・食糧危機 (別冊日経サイエンス 171) (大型本)