核戦争で人間が住めるはずの土地がグッと減ってしまった未来の地球の話。
世界は英国中心の北側に住む超富裕層と
それ以外は南半球のコロニーと呼ばれる居住区で暮らす。
コロニーの住人は北側富裕層社会のための労働力として生きるだけ。
シュワちゃんが主役をはったトータルリコールよりも
もっと生臭くなっております・・・・よりリアルな未来ともいえる
⇓
2012年版の「トータル・リコール」は
今現在とここに至るまでの世界の構造を
実に鮮明に描き出しているといえる。
それはもう嫌味なほどに!
でも北側社会と南側社会をよ~く見ると
英国を中心とする超富裕層の罠から
アジア~南半球の人々が守るべきものが
きちんと描かれてた。
ということで
この感想を書くために前章を①~⑪まで書きましたが、
ここからは拝金主義化された世界の中で
私たちはどうやって身を守ればいいのか?
という本来私が知りたかったことの方へ進んでいきたいと思います。
- 「トータル・リコール」2012をより理解するための①~⑪
- 世界から居住できる土地が消え富裕層と貧困層で二極化
- 南半球側コロニーに住む住人達はアジア系
- 貧困層の不満を抑えるため「記憶を売る」商売が!
- 地球の中心を通る巨大通勤エレベーター
- 富裕層が北側で守っているモノ
- 土地と歴史ある文化を守れ!
「トータル・リコール」2012をより理解するための①~⑪
世界経済の仕組み
世界経済の胴元(支配者)
世界拝金主義化・世界工業化による格差
などを知るとより映画「トータル・リコール」を
深く味わうことができるので
お時間あれば①~⑪も読んでほしいっす。
では、遂に「トータル・リコール」2012版を見て
私が一番「あっ!?」と思った部分に触れていきます。
ここまで長かったなぁ・・・年またいじゃった・・・
世界から居住できる土地が消え富裕層と貧困層で二極化
繰り返される核戦争により
地球の土地は汚染され
人が居住できる土地が限られたものに(;;)
そこで人類は大きく二分された。
富裕層は英国を中心とする北半球側に住み
貧困層(富裕層以外の人びと)はオーストラリアを中心とした
南半球のコロニーと呼ばれる居住区に移された。
コロニーの人々は
地球の中を通るトンネルを使って
北半球側の労働者として通勤して
毎日毎日富裕層の生活のために労働を提供している。
南側にあるのは
スラム街のような居住区と
酒と少しの娯楽だけである。
まさに北側の富裕層のための奴隷の寝床なだけ。
ここで注目してほしいのが
北側が英国中心であることと
北半球の土地を彼らが独占したこと。
そもそも長い人類の歴史の中で
権力がいかにして生まれ、
その力の源となったものは何か?
こちらを読んでほしい
⇓
父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。
- 作者:ヤニス・バルファキス
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2019/03/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
そもそも生まれた土地が北半球側の
穀物生産できる気候地域というだけで
「支配者」への道は開けているのである。
南半球側コロニーに住む住人達はアジア系
南半球のコロニーは非常にアジア色が強く描かれている。
正確に言えばアジア系アフリカ系の人々がメインのようだ。
⇓
※映画「トータル・リコール」2012版より
漢字、中国語の看板・ネオンが光る雑然とした街
これがコロニーだ。
人間が住める土地は限られているので
どうしても建物は上に積み上げのばされていく。
このジェンガのようなバランスも注目。
労働力は全て北側世界に搾取されているので
コロニーが発展することは無いが
それでも労働後の酒を飲み
快楽をむさぼるだけの繁華街はあるのだ。
貧困層の不満を抑えるため「記憶を売る」商売が!
貧困層が団結して反乱を起こさないように
富裕層側が用意しているのが
「希望の記憶を売る」ビジネス!
つまり、顧客の希望する体験を記憶(メモリー)にして
脳に移植するっー
アイデンティティーもぶっ飛びそうな劇薬麻薬!!!
そうなんですよね、
だいたいの不満の押さえ方ってのが
「快楽を与える」なんですよね。。。
↑
ここ重要
しかも脳に強い刺激を与えて
依存度や中毒性を同時に埋め込むっつーやり方
とにかくこの「記憶売ります」が
この「トータル・リコール」のキーにもなってるよ。
地球の中心を通る巨大通勤エレベーター
※映画「トータル・リコール」より
中央の六本木ヒルズみてーな奴が
北と南を結ぶ地球トンネル通るエレベーターだよ。
重力反転装置付!
科学や技術が何に使われているのか?
ここもよ~く見て欲しいっす。
なかなか攻めて描いているよ、この監督。
富裕層が北側で守っているモノ
ここからですよ~
科学や技術が何のために存在し、
なんのために使われているか?
ここを見つつ、
こちら富裕層の人々が暮らす街をご覧ください。
⇓
※映画「トータル・リコール」より
よーく見てくださいね。
今よりも先の未来なので
コロニー側の人間は
磁力装置の付いた自動車で道路を浮きながら
もの凄いスピードで飛ばして走ります。
でもその道路は地上からかなり上につくられています。
富裕層は地球の土地に足をつけて暮らしているのです!
コロニー側の人間は地表を踏むことさえできなくなっている・・・
そして街並みもよくご覧ください。
富裕層が守っているもの
◆土地
◆歴史ある文化
ここ、超大事じゃないっすか?!
あの我利我利亡者でありつつも
「本当に価値あるモノわかってる貴族たち」が
大事に守っているのこれですよ。
つまり、
私たちもココを死守すべきつーことじゃね?
土地と歴史ある文化を守れ!
ということで
やっと私が見つけた答えがここです。
やはり土地・土壌が非常に大事です。
これからくる100億人の食糧危機で考えても「土地」は生命線。
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そして歴史ある文化!
これ日本にはたくさん「日本独特文化」ありますからね。
それにその地に住む人びとが長年かけて受け継いできた文化って
そう簡単にパクれないですから。
「偽物」はいくらでも、形ばかりは真似できるけど
本物が在りつづける以上「偽物」だしね。
建物好きなんですよ、私。
そんでね、歴史ある建物ってどんどん価値高まるじゃないですが
だけど最近の日本って「新しいモノ程いい」的な傾向ありません??
気をつけないと日本人はどんどん都内のタワマンみたいな
新しい空中居住区に誘導されて
地方の土地をどんどん外国に買われて買い占められ
日本人は土地を所有する外国人たちのために労働者となってました!
なんて事態になりません??
まさにトータル・リコールの描く世界が今そこに・・・
だからね、
日本人が日本の価値あるものを大事に
日本人が日本を楽しんで内需拡大!
というか日本人が日本を楽しむ経済圏を
がっちりできたらいいな~って思うのよ。
ということで
これからも好きな酒と温泉と「日本のいいモノ」
見つけたらどんどんブログに書いていきたいと思います。
ということで経済話も
新シリーズに繋がります。
ちなみに別の角度から見た
「トータル・リコール」の感想はこちら
⇓
では、また~☆